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介護中の方が家事代行サービスを利用するメリットとは?活用例とそのサービス内容

      2024/06/18

介護中の方・ご家庭の家事代行サービスの活用例

少子高齢化が進む日本では介護の負担も今後はどんどん大きくなっていくと考えられます。

家事代行サービスでは「高齢者の介護」は実施していませんが、介護の負担を軽くするような高齢者サポートサービスを提供する事業者もあるなど、介護が必要な家庭と家事代行サービスは今後さらに注目です。

そこで今回は、介護中の方が家事代行サービスを利用するメリットや活用例とその料金、サービス内容についてご紹介できればと思います。

高齢化の状況について

日本における高齢化の状況

令和元(2019)年10月1日時点で、日本の総人口(1億2,617万人)に占める65歳以上の高齢者の割合は過去最高の28.4%となりました。つまり現在の日本においては「4人に1人は高齢者」ということになります。

参考:内閣府「高齢化の現状と将来像」

また、令和3年時点で高齢者(65歳以上)のいる世帯数は2,580万9千世帯と、全世帯の49.7%と約半分を占めている状況となっています。

参考:内閣府「高齢化の状況」

日本の高齢化は世界でも類を見ないと言われており、超高齢社会となった今後日本の課題として、総務省では現役世代人口数の減少、介護負担の増大などをあげています。

今後も進む高齢化に伴い、家族の介護に関わる人が益々増加していくことは予想できます。介護保険制度、保険外介護支援サービスについて知識を見につけておくことはとても大事なことです。

高齢化が進む現代日本において、子育てと親の介護を同時に対処しなければならない「ダブルケア」も問題になってきます。

24時間年中無休の介護。一人抱え込み過ぎて介護者自身の体調を崩すケースも少なくありません。こういったダブルケア問題は近年の社会問題とも言われています。

介護は追われるのではなく、余裕をもって介護できることが理想ですよね。

家事代行サービスが注目されている理由

一人暮らしの男性にもおすすめの家事代行サービス

近年では介護家族をサポートする為の家事代行サービスが増え支持されています。というのも、介護保険を利用したホームヘルパーのサービスには制限があります。

ヘルパーサービスは要介護者の支援を行うことが目的なので、同居家族が居る場合でも要介護者のみの食事作りや洗濯、そして家族と共有する箇所は掃除の対象外になります。

一方、家事代行サービスは要介護者のみならず依頼者家族をサポートしてくれます。

基本的には、融通が利くサービスなので柔軟に動いてもらえることが何より魅力であり、そこが支持される理由でしょう。

家事代行サービスの中には、高齢者支援サービスを提供する事業者もあるので、負担が大きい場合はホームヘルパーのサービスと併用することも検討してると良いでしょう。

家事代行サービスなら、掃除や片付け、ゴミ出し、洗濯、アイロンがけ、庭の手入れ、料理、買い物、留守中の見守り、外出支援など様々なサービスに対応する場合もあります。

ただし、家事代行サービスによっては、対応可能なサービス内容やエリアなど大きく異なる場合があるので、それぞれのニーズに合った家事代行業者選びに苦労することも。

カジタク」「ダスキン メリーメイド」など、全国規模で展開している家事代行サービスもあるので、まずはそこから検討するのがおすすめです。

家事代行サービスの介護支援ってどんなもの?

家事代行サービスとホームヘルパーとの違いや、家事代行サービスの介護支援サービスでできることなどについて解説していきます。

家事代行サービスとホームヘルパーとの違い

ヘルパーによる訪問介護サービスの内容は「生活援助」と「身体介護」の2種類です。

前者は掃除、洗濯、食事作りなどの日常的な家事で、後者は食事介助、歩行介助、入浴介助、排泄介助などに分けられます。

単独でも同時に2種類を利用することも可能です。
但し、先にも述べたとおりで、ヘルパーによるサービスはあくまでも要介護者のみが受けられるものとなっています。

これは公的な保険制度上の決まりであり、その分利用料の自己負担額も抑えられています。

家事代行サービスは、介護保険適用外のサービスであり、全額自己負担になります。
これはホームヘルパーサービスとの大きな違いです。

そして、家事代行サービスではサービスを受ける側の制限はありません。
掃除、洗濯、買い物、料理などといった家事全般に、ゴミ出し、クリーニングの受け渡し、子どもの送迎、子守りなどと幅広く依頼することができます。

また、介護支援(身体介護)に特化したサービスであれば、食事介助、入浴介助など専門性の伴うニーズにも対応してくれます。

そして何より家事代行サービスは、予め依頼者の要望を丁寧に聞き、介護家族を支援できるよう臨機応変にサービスの提供が可能なところもヘルパーとの違いです。

家事代行サービスの介護支援サービスでできることは?

家事代行サービスによっては以下のような介護支援サービスを提供しています。

  • 外出介助・・・冠婚葬祭、日帰り旅行、お墓参り、病院、買い物などへの付き添い
  • 家事支援・・・掃除、洗濯、食事作り、片付け、ゴミ出しなど日常的な家事全般
  • 見守り・話し相手・・・入院中の見守り、話し相手、安否確認など
  • その他・・・庭のお手入れ、水やり、ペットのお世話、窓ガラス拭きなど
  • 食事介助(※)
  • 排泄介助(※)
  • 更衣介助・・・おむつの交換、更衣の介助など(※)
  • 入浴介助・・・着替え、入浴介助、洗面介助など(※)

※入浴・排泄介助等の体に直接触れる身体介護については介護系有資格者による対応になります。こういった身体介護ができるサービスプランのある家事代行業者は限られてきます。

このように公的な介護保険内サービスでは利用できないことにも対応してくれます。

ただし、提供サービス内容は家事代行業者によって様々なので、公式サイトなどで確認しておくようにしましょう。

介護支援サービス(身体介護含む)の料金相場

料金相場:2,000~4,500円/時間

時間は平均して1時間からの利用条件が多く、比較的短時間から対応してくれるところが多いようです。

料金も家事代行サービスによって様々ですので、公式サイトや見積もりなどで事前に確認しておくと良いでしょう。

家事代行サービスを利用するメリット・デメリット

家事代行サービスを利用するメリット・デメリット

介護中の方が家事代行サービスを利用するメリット・デメリットについてまとめてみました。

メリット

  • 介護家族をサポート(家族全員の家事支援・栄養バランスのとれた料理の提供、買い物、要介護者の介助など)
  • ヘルパーは指名することはできませんが、家事代行スタッフの場合、指名制・専任制等あり。
  • 公的なサービスではまかないきれないことへの相談や対応が可能。
  • 要介護認定を受けていなくても利用可能。

デメリット

  • サービス利用金額は全額自己負担

業者を選ぶ際の注意点

  • 専門性を伴うサービスの提供を希望する場合は、身体介護サービスプランがある代行業者を選ぶ必要があります。
  • 新規参入する業者も増えているので、サービス内容や料金プラン、さらに口コミ情報のチェックを予めしておくと安心です。

家事代行の介護支援サービス活用例

家事代行の介護支援サービス活用例

家事代行業者が実施する介護支援サービスの活用例をいくつかご紹介したいと思います。
料金や実施時間はあくまでも目安となりますので、参考程度にご覧ください。

〈活用例その1〉家事代行基本プラン

料金目安:1,800~3,000円程度/時間
平均的利用条件:1回2時間からで月1回以上(交通費別 900円前後)

例)1回2時間で週に2回(1ヶ月8回):2,400円×2時間+交通費900円=5,700円(1回)
5,700円×8回=45,600円(1ヶ月)

サービス内容:掃除、洗濯、アイロン掛け、片付け、買い物など。

なかなか外出できない方には買い物の代行やクリーニング受け渡し等は大変助かります。

スタッフが来る際に買い物を頼んでも良いですね。

また、日によってサービス内容を掃除と片付けに絞ったり、買い物が不要であれば植物の水やり、布団干し、靴磨きなどと、その日の都合に合わせて臨機応変に対応してもらう利用方法もおすすめです。

〈活用例その2〉作り置き料理と水周り掃除の組み合わせ

料金目安:2,000~4,000円程度/時間
平均的利用条件:1回2時間からで月1回以上(交通費別 900円前後)

例)1回4時間を週1回(内訳:料理3時間、掃除1時間):3,000円×4時間+交通費900円=12,900円(1回)
12,900円×4=51,600円(1ヶ月)

サービス内容:5日〜7日分の料理の作り置き(4名程度)と水周り掃除

水周りは清潔に保ちたいものです。リビングの掃除機がけと異なり、水周り掃除は時間とコツが必要です。
手間のかかる掃除箇所のみを代行してもらうだけでも家事の負担は大幅に軽減できるでしょう。

また、毎日の食事作りは買い物や、献立を考えるだけでもなかなか大変なことです。家事に介護、育児といくつも抱えていたら尚更です。

料理代行では栄養バランスはもちろん、食べやすいメニューの提案、アレルギー食材の対応、味付け、食材のこだわりなど様々な要望に対応したメニューをまとめて作り置きしてくれます。

家族の健康の為にも食生活には気を配りたいですよね。

〈活用例その3〉身体介護サービスプランと家事プランの複合

料金目安:2,600~4,500円程度/時間
平均的利用条件:1回1時間からで月1回以上(交通費別 900円前後)

例)1回2時間で週に2回(1ヶ月8回):3,550円×2時間+交通費900円=8,000円(1回)
8,000円×8=64,000円(1ヶ月)

サービス内容:入浴介助、食事介助、掃除、片付け、布団干し(介護支援と家事代行プランの複合)

一人ではなかなか難しい入浴介助、着替え等に全部屋の掃除、片付けといった介護支援と家事代行プランの複合利用。

自由にプランの組み合わせができることも家事代行サービスの良い点です。

※実際の情報とは異なる場合がありますので、詳細は各WEBサイトをご覧ください。

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